ダイエー浦安店建設地で基準値を超える六価クロム等が検出される

濃度計量証明書
濃度計量証明書

浦安駅の近くにダイエーが出店するそうで、その工事がされています。

しかし、その場所で汚染物質が見つかったらしく、しかも市は2013年9月4日にすでに知っていたが、公表しないでいたそうな。

 

そんな事件に関する記事です。

ここから引用です。まずは東京新聞のものです。

「六価クロム」対策要望 浦安の住民団体 県、市、ダイエーに

 

2014年4月20日

 

 浦安市元町地区の市有地でダイエー店舗の建設用地から、基準値超の有害物質「六価クロム」、ヒ素、フッ素が検出された問題で、住民団体が県、市、同社の三者に対し、適正な処分や対策を要望した。各者別に質問を出す形で、速やかな回答を求めた。 

 団体は、市有地の公園化が利用にふさわしいなどとして、同社への賃貸に反対してきた「浦安元町発展委員会」。例えば県には市への指導や同社への働き掛け、市には有害物質の測定調査の詳細、処分と搬出先といった情報を公表するようただした。さらに三者に対する共通要望として原因を特定するとともに、一九七〇年代、浦安周辺に投棄された六価クロムの排出元の化学メーカーを問題解決の協議に加えるべきだとした。

 市は有害物質の検出を昨秋把握したが、公表せず、市民の指摘で三月になって初めて明らかにした。ダイエー店舗には保育園も入る予定だが、当初は三月初旬だった開店予定は六月にずれ込んでいるという。

 

次は市川よみうりの記事です。以下引用です。

県「土壌汚染対策法の対象」と判断

六価クロム検出したダイエー浦安店建設地

 

 大手スーパーのダイエーが整備を進めているダイエー浦安店(仮称)の建設地(北栄3丁目)から、基準値を超える特定有害物質の六価クロムとヒ素、フッ素が検出された問題で、同社が土壌汚染対策法で必要な届出を提出していないとして、県は同社に対して指導した。指導に基づく同社の届出を受理した県は今月末ごろをめどに、同法に基づく調査命令を下すかどうかを判断する。同調査で汚染が判明すると、規制対象の区域に指定される。県が同社を指導した判断は、市民団体が疑義を訴えたことに基づく。

 

 同建設地が基準を超える有害物質を含むことは昨年9月4日に判明。その後、100立方㍍ずつの29検体で溶出試験を行い、基準を超えたのは六価クロムが7検体で、最大濃度は基準値の19・4倍、ヒ素は15検体で最大1・9倍、フッ素は1検体で最大1・1倍。だが、市は「適正な処理を行う予定で、市民に余計な混乱を招かないように」公表しなかった

 

 土壌汚染対策法は、汚染状況の把握と健康被害の防止が目的。3千平方㍍以上の土地の形質変更を行う場合には都道府県に届出をし、汚染の恐れがあると判断された場合、環境省令で定める方法で指定調査機関による土壌汚染の調査をしなければならない。汚染調査の必要性の判断は通常、届出の受理から1カ月ほどかかる。

 

 県はこのほど、ダイエー浦安店の建設による土地の形質変更が3千平方㍍以上であり、「軽微な掘削行為などとして形質変更に含めていないなど、事業者の法解釈は誤っている」とし、同法の対象であると判断した。同社は「形質変更の対象は3千平方㍍に満たず、届出は必要ないと判断した。判断理由の詳細は公表できない」としている。

 

 ただ、届出の提出が必要かどうかは「事業者の自主判断」(県)。同店建設地からの有害物質の検出を今年3月の「報道を見て知った」とする県は、その時点で同法の対象であるかどうかを確認していない。市民団体の浦安元町発展委員会が県に疑義を訴えたことから確認した。届出の提出期限は着工30日前までだが、県は「着工後だが、法の目的から受理した」、同社は「悪意はないとして県に受理された」という。調査の可能性があるため、県は同社に対して調査に支障が出る工事を行わないよう指導した。

 

 基準を超える汚染状況が判明し、さらに人の健康に係る被害が生じる恐れがあると認められると要措置区域に指定され、汚染除去などの措置をしないと土地の形質変更ができなくなる。健康への恐れがなくても、形質変更時に届出が必要な区域に指定される。公表義務も発生する。なお、昨年の調査で基準値を超えていた検体のうち、六価クロムを検出した7検体を含む8検体(800立方㍍)が同地に埋め戻されている

 

 同法の届出を提出し、必要な調査、汚染の除去などを行う者は通常、土地を賃借して開発行為を行う場合はその開発者。だが、市と同社は土地賃貸借契約書で「土壌・地下水等から各種法令に定める基準値を超える物質が検出された場合、市の責任において対処を行う」としており、命令が下された場合は昨年の調査同様、税金を投入することになる。

 

 浦安元町発展委員会は先月中旬、県と市、同社に対して、土壌汚染の事実の隠蔽、同市への六価クロムの不法投棄との関連の確認、今後の対処などについて明らかにするよう要求書を提出。県と市は「内容を精査し、回答するかしないかも含めて検討中」としている。  

 」

市川よみうりのHP http://www.ichiyomi.co.jp/top/HOME.html

 

この問題について活動しているひろせ明子市議のHP

http://blog.goo.ne.jp/ah123

 

 まとめサイトもあったので参考までに。

http://matome.naver.jp/odai/2139486222994189701

 

すでに浦安市はこの件に関して4000万円使っているという記事もまとめサイトにありました。

税金ですよ。困ったものです。

 

ちなみに、六価クロムの致死量は0.5~1gだそうで、基準値は0.05mg/lだそうです。基準値の19.4倍の濃度ということは、0.97mg/lとなります。致死量ですね。こういった化学物質については詳しくありませんが、かなりの量といえるのではないでしょうか。

 

この建物には幼稚園も入る予定だそうなので、経過を見守りたいですね。